「そらのまちフェスタ」を開催しました
そらのまちほいくえんでは、子どもたちの育ちを保護者の皆さまへお伝えする場として「そらのまちフェスタ」を開催しました。
当日は多くのご家庭に参加していただき、子どもたちの普段の姿をじっくりと見て、感じていただく温かな時間となりました。
今回のそらのまちフェスタのテーマは、「のぞいて ためして 夢中になろう!」です。子どもたちが日々の生活の中で育んでいる興味や成長を“そのままの姿”で感じてもらいたいと思い、発表会のように一つの成果物を完成させるのではなく、日常の中にある気づきや体験がどのように広がっていくのか、その過程を丸ごと見ていただけるよう、フロアごとにテーマを設けて展示や体験スペースを構成しました。
保育園での暮らしは、食事や生活リズムといった土台から始まり、遊びや表現へ広がり、やがて地域や世界へと関心が広がっていきます。まっすぐ階段を上るように成長していくのではなく、小さな気づきが次の発見につながり、夢中になった経験が別の興味に発展していく。そうした子どもたちの成長の「流れ」や「積み重ね」を実感していただけることを大切にしました。

【1階 食育展】
食を入り口に、園生活と地域、家庭がつながる
1階では、そらのまちほいくえんが大切にしている「食育」をテーマに展示を行いました。
給食に使われている調味料や分量の紹介、人気メニューのレシピ配布のほか、中原商店さんの鰹節と園で手づくりしている味噌を使用した「茶節」の試飲も実施しました。
普段は子どもたちが味わっている味を保護者の方々も体験し、調味料を指差しながら「こんなふうに使っているんですね」と話す姿や、「うちでも作ってみます」とレシピを持ち帰る姿が見られました。
食は園生活の中心であり、健康を支えるだけでなく、地域や家庭とのつながりを生む大切な役割を担っていることをお伝え出来たのではと思います。

【2階 0歳児・1歳児・2歳児展】
年齢ごとに異なる「夢中」が形になったフロア
2階では、乳児から幼児へと広がっていく遊びと関心の変化を展示しました。
0歳児組では、感触や音など、乳幼児期に大切な感覚を通した遊びが中心。子どもたちが「触ってみたい」「聞きたい」と思うような仕掛けを用意しました。
1歳児組では、折り紙をちぎる・貼るといった指先を使う遊びをきっかけに、散歩で出会った自然物への気づきが作品として表現されていく過程を展示。子どもたちの「発見」がそのまま形として広がっていきました。
2歳児組では、日常の中で生まれた恐竜への興味が大きな制作へと発展。子どもたちの「夢中」がどんどんと広がっていく様子を展示で表現しました。
当日実施した「虫めがねワークショップ」では、保護者が子どもと一緒に展示をのぞき込みながら、「こんな風に見ているんだね」「ここが気になったんだね」と話し合う姿が印象的でした。保護者の皆さんも、子どもたちの視点を共有する時間を楽しまれていました。

【3階 3歳児・4歳児・5歳児展】
遊びが探求へ、探求が世界へとつながるフロア
3階では、子どもたちの遊びが探求に発展し、さらに世界へと視野が広がっていったプロジェクト展示を行いました。
3歳児は、どんぐり拾いから「洗う」「選別する」へと広がり、自然物の違いに気づき、分類したり並べたりと興味が展開。遊びの連続性が見える展示となりました。
4歳児は、ピクニックごっこから役割分担や想像力が膨らみ「お弁当屋さん」へ発展。お弁当箱に、子どもたちが作ったおかずをつめて写真が撮れるコーナーを用意しました。
5歳児は、ペットボトルキャップを使ったオーナメント作りをきっかけに、キャップのマークが国旗につながり、国を調べ、世界地図へと興味が広がる大きなプロジェクトに発展。日常の一つの気づきが大きな学びを生む姿が見られました。

今回の「そらのまちフェスタ」は、行事のために制作・準備したというよりは、子どもたちの“いつもの姿”の延長にある取り組みです。
保護者の皆さんが、展示を見ながら子どもたちの姿を改めて受け止め、「こんなことができるようになったんだ」「これがすきなんだね」と優しいまなざしで言葉を交わす場面も多く見られました。
子どもたちの歩みを一緒に喜んでくださったこと、私たち職員にとっても大きな励みとなりました。
私たち職員にとっても、とても楽しい一日となりました。














